出産手記――ラムの巻
出産の様子を（当時）綴ったものを多少編集して（[ ]内は追加の記述)載せてみました。
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| ★ 2001/10/30(火) 出産当日 |
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朝、母に電話を入れる。残念そうだが、しょうがない、コレばっかりは。 病院へ向かう途中、カメラ用のバッテリーを買ったりして、病院に着いたのは午前11時近く。Labor & Delivery Wing[出産病棟のコト]へ直行してナースステーションへ受付しに行くと、私の名前の書かれたカルテ（らしきもの）がすでに用意されていた。 「昨晩、破水した、と思うんですが...」と言うと 「なんだ、確信はないの？」と言われ、 「いや、たぶん間違いないとは思うんだけど...」と答える 「じゃぁ、こっちの検査室に入って病院のガウンだけになって待ってて。」で、しばらく待たされる。やっと来てくれたナースが 「あらら、かなりグロテスクに洩れてるじゃない！」などと言っている。失礼な（￣_￣;） で、即Birthing Room[分娩室]に通されて担当のナースに紹介される。 私の担当ナースはSuzanne（Sue）[スー]。 しばらくしてその日当直の助産婦（Kathy)[キャシー]が男性スタッフを連れてやって来た。「えっ？ちょっと待って」というヒマもなく「こちらは医学生のTodd[トッド]」と紹介されてしまい、何となく今さら「男の人は遠慮して...」とは言えなくなってしまう。 それだけでは済まず、次いで(名前は忘れたが)Resident[研修医]の男性スタッフがもう1人現れて、彼も立ち会うことになっているらしい。オイオイ(~_~;)、聞いてないゾ。そう言いたかったが、言えなかった...。 自然分娩を希望していることと、できれば必要のない医療介入はしてほしくない旨を告げるが、昨晩破水しているので抗生物質の投与は避けられないとのコト、しょうがないか...。 点滴のチューブを入れるのに手間取り、右手に打とうとしたら失敗、痛いだけ。左手では見事に静脈に当たったらしく、思ったより大量に出血。[手をつたってボタボタたれてるのを見つめて]ん〜、血って生温かかったんだ、そういえば...(￣_￣;)。 内診を受けると[子宮口が]5�儚�いているとのコト。陣痛はちっとも強くならない。助産婦によると、「破水はしてるものの、完璧に敗れていないから人工的に破水を完了して様子を見ましょう。ドクターは『一時間以内に陣痛が始まらなかったら誘発剤を使うように』指示を出してるけど、とりあえずどうなるか待ってみよう。」とのこと。誘発剤なんてとんでもない。 幸い、破水を完了させて間もなく「あ、コレだな。来た来た！」という感じで陣痛が始まる。規則的な陣痛が始まったのがだいたい12:00pmごろ。再びドクターの指示を仰ぐと、『規則的な陣痛が始まったから誘発剤は使わなくていい』とのこと。あー、よかったぁ♡ なるべく自然分娩で通してみたいって思ってたから、陣痛が始まる前に破水しちゃっただけでもショックだったのに、この上もっと医療介入されるのはとんでもない。 出来れば歩き回ったり、色んなポーズをとってみたりしながら陣痛をかわしたい旨を伝えると(破水してもう何時間も経っていたからかな？)なんとなく「シブシブ」OKが出た。30分くらいLabor&Deliveryエリアをゆっくりうろついてるうちに陣痛がけっこう強くなってくる。それでもベッドに固定されちゃうのはイヤだったから、分娩室であっちへ行ったりこっちへ来たりして痛みをかわす。 けっこうツラくなって来たところで再び内診。「8�僉廚世修Δ澄�でも赤ちゃんの頭はまだ高め。さすがにそろそろ動き回るどころではなくなってきたので、ベッドにいることにする。ダンナのヘルプで呼吸法をフル活用して陣痛に耐える。もっともっと凄まじい痛みだと思っていたせいか、ツラいながらも「なんとか耐えられそう...？」という感じ。しばらくしてまた内診。「8�僂里泙泙世韻鼻�頭がかなり下がってきてるわよ！」とのこと。どうりで陣痛に「ふんばりたいかも...（~_~;）」が加わるようになったワケだ。 それまで複式深呼吸でかわせた陣痛もついに「ヒッヒッフー」でないとダメ。いきんじゃいけないのは分かっているが勝手に力が入っちゃうんだな。なるべく呼吸でかわすように、と思ってもそう簡単に出来るもんじゃない。いい加減ガマンしていた「いきみたい」感覚も限界、でナースを呼んでそう告げると再度内診。 「9.5�僂辰討箸海蹐佑�...。ほんのちょっとだけ子宮口のカベが残ってるのよねー...。」とのコト...。「もう少しガマン」するように言われて2〜3回陣痛をかわそうとするが「ダメ、いきむなって言われても もうムリ...！」というわけで、ドクターが「じゃぁ、今度の陣痛のときに試しにいきんでみて最後の0.5�僉＿，傾�げられるか見てみましょう。」と提案。私としては「もう 何でもいいから早くいきませてくれ！」という状態。陣痛とともにいきむと、ドクターの助けで0.5�兒弔辰討い浸匍楔�も全開大。「それじゃぁ」という感じで周りで出産準備が始まる。 本で読んだり、人の話を聞いたりして「いきみ方のコツ」等もそれなりに頭では理解してたつもりだが、いざその場でやってみるとなかなかムズカシイ。それでも、いきみたいのをガマンしていきまないようにしているより、思い切っていきんでしまうほうがずっと楽だ。1回の陣痛で3回いきむ。ダンナがカウントをとるが、数え方がゆっくりなもんだから息が続かなくなりそう。最初の何回かはいきんでも「こんなんでいいんかいな？？」という感じ。 そのうち「鏡、欲しい？」と聞かれて「赤ちゃんが出てくるのが見えれば頑張る気にもなるだろう」と思い、用意してもらう。しかし、鏡があったせいでいきむことへの集中力が鏡の方へいってしまい、どうもよくないかもしれない。しばら〜〜く頑張っているが、なかなか出てこない。でもそのうち、「赤ちゃんの頭、もうすぐそこまで出てきてるわよ！」と言われ、鏡をチラッと見てみると けっこー強烈...。「触ってごらん！」と言われて手を伸ばすと、髪の毛がけっこー生えてる硬い頭の一部を感じる。ひゃぁ〜〜〜っっ（￣Ｏ￣;）。 自分では一生懸命いきんでるつもりだけど、やっぱりなかなか出てこない。そうこうしていきむこと約1時間半（以上？）、頭が出ると「ハイ、いきまずに短そく呼吸でっ！」と言われるが、もうコントロール利かない。身体がすることに任せてしまうと、肩から先、身体全体が出て、その途端に大きな産声。 午後5時半過ぎ、3429g（7ポンド9オンス）、50�僉�19.75インチ）の元気な女の子誕生！産道に1時間半以上もひっかかってたせいで、かなり頭がとんがっていた。髪の毛がすごく多くてビックリ。新生児によくある産毛がけっこうアチコチに残ってて「毛深い」印象。「そのうちなくなるわよね（汗）」と祈る気持ち。（でなきゃ後々恨まれるぞ〜~_~;）耳、肩、おしり（腰）、眉と眉の間、おデコ が目だって毛深い。どうなることやら...。 お産が無事終わって胎盤が出てくるのを待ってるのかと思ったら、ヘソの緒をグルグル回しながらお腹をけっこう手荒く押して強制的にはがしているらしい。それでもしばらく出てこないので、さらにグリグリいじられる「あの〜、イタイんですけど...（￣_￣;）。」しばらくして、やっと胎盤が出て来た。本で読んだように「スルッ」と出てくるのかと思っていたら、そうでもなくて、しいて言うなら巨大なウ○コをするときくらいの抵抗を感じた。出てきた胎盤を見せてもらったが「けっこう大きいモノなんだ（汗）。」という印象。入ってた容器のせいもあるかもしれないが、イメージしてたぺしゃんこの状態ではなく、まだまだ「使える栄養」が詰まっていそうな、直系15〜20�僂�らいの「巾着袋」といった感じだった。フ〜ム...。 出産を終えての感想は「信じられない...」「ホッとした」の二つが主たるもの。よくテレビなどで観る「赤ちゃんが可愛くて仕方ない」というのは、まだ先の話。とにかく大役を無事終えて「よかった」。生まれてからしばらくは分娩室で一緒に過ごし小一時間後、沐浴と細かいチェックのため新生児室へ連れて行かれちゃった。私はその後もしばらく分娩室で休んでから病室へ移るらしい。そこで、ダンナには一度家に戻って「速報」の電話をかけてもらうことに。 分娩室で休んでいると「次の人が待ってる」という理由で、普通より早めに別室に移らされることに。ところがその時点ではリクエストしていた個室がまだ空いていないので、つかってない二人部屋へ通される。（出産直後に尿意を催してトイレに行ったが何も出ず、ナースに伝えると「シャワー浴びながらしちゃっていいわよ。もちろん出来たらだけど。」と言われ、しばらく頑張るとお情け程度に出た（と思う）。）すると、またすぐに尿意を催す。「最初にトイレに行くときは誰か呼んで補助してもらってね」と言われていたのでナースコールのボタンを押して人を呼ぶ。したくてもどうせまた出ないと思う、と伝えて何とかならないか聞いて見るが、とくに対策はないとのコト。ガックリ...。諦めてトイレに行くと今度はしっかり出た。あーよかった。 間もなく、「個室が空いた」ということでまた部屋を移る。その後間もなくダンナが戻る。いろいろもらった書類等、ダンナに目を通してもらって必要なものは記入を済ませて提出できるようにする。その晩はダンナも病室に泊まる。お疲れさま（~_~;）。 |
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